営業1号の業界地獄耳(毎週月曜担当)

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業界誌記者歴26年。現在、フリーライターの傍らパチンコ情報ブログ「パチンコ日報」を運営・管理。ハンドルネームは営業1号。内容は業界人向けに特化したサイトながら読者の3割は一般ユーザーで、コメントの書き込みも多い。業界に入りパチンコは経営するものだと悟り、大好きだったパチンコからきれいに足を洗う。

営業1号

3店方式にメスが入ったら…

2017年08月07日(月)

「大手は儲からない店は閉めれば済む問題だが、われわれ中小は閉めたら先がない。この先業界が縮小したら確実に大手しか残らない」

 

出玉規制によって4時間打って、最高の儲けが従来の10数万円から5万円以下になることは、一般マスコミも積極的に取り上げている。その影響について取材を受けたオーナーの弁が冒頭の言葉である。

 

一般マスコミのインタビューでオーナーが一番警戒していることは3店方式だった。

 

3店方式を突っ込まれて100%シロと胸を張れるホールがどのぐらいあることやら。島嶼部の2店方式だけでなく、換金所の人件費をホールが負担していることもいずれスポットを浴びるはずだが、それは今から覚悟しておかなければならない。そうなると3店方式そのものの見直しが迫られる」

 

三重県や名古屋の一部ではホールからの独立性を担保するために、換金する時に2%の手数料を徴収して、それでシステムを運営している。しかし、全国的に換金時に手数料を取るケースは少ない。

 

このオーナーは3店方式にメスが入った時が潮時かとも考えている。

 

て「昔は営業権欲しさに売りに出してもすぐ売れた。後継ぎがいないところは高値で売り抜けて、一生遊んで暮らせるカネが入った。今は売るに売れない。株をやっている人なら分かると思うが、売り時が分からなかった」

 

では、大手なら安泰なのか?

 

大手といえどもこのところ拡大路線も一息ついてきた感がある。むしろ、積極的に全国展開する時期ではない、と考えている。

 

ナンバーワン戦略はどんなジャンルにおいても一番でなければ意味がない。ところがそのナンバーワン戦略も店舗数で抜かれ、株式上場でも先を越され、ナンバーワン戦略も過去のものとなっている。

 

「メーカーが業界の指標として見ているのは、大手の4円、20円の稼働ですよ。リーディングカンパニーとしての」(メーカー関係者)

 

その手本となるリーディングカンパニーに元気がない。関係者は口にこそ出さないがライバル大手には一目置いている。会長が復帰したのもこのまま息子たちに任せていたら会社が潰れるとの危機感を持ったからであろう。

 

当初は1円パチンコをバカにしていただけに、1円を先行したライバル大手にはスタートから水をあけられていた。

 

中小は大手しか残らないと心配するが、大手だって一つ判断を間違えるとこの先どうなるか分からない。

 

時代の変化に対応できるところだけが生き残って行けるわけで、チャンスは平等だ。

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