営業1号の業界地獄耳(毎週月曜担当)

営業1号の業界地獄耳(毎週月曜担当)

業界誌記者歴26年。現在、フリーライターの傍らパチンコ情報ブログ「パチンコ日報」を運営・管理。ハンドルネームは営業1号。内容は業界人向けに特化したサイトながら読者の3割は一般ユーザーで、コメントの書き込みも多い。業界に入りパチンコは経営するものだと悟り、大好きだったパチンコからきれいに足を洗う。

営業1号

第2067回「時給が安いから不正してもいいという理由はない」

2017年03月20日(月)

最低時給の低い県ベスト10圏内に678円で東北の岩手県が入っている。それだけではない。厚労省の賃金構造基本調査の2011年度版では、所定内給与額(月・男女計)が47都道府県でもっとも低かったのは月222200円の青森県。東京都の37万円と青森県の22万円ではほぼ15万円の開きがる。
<!--[if !supportLineBreakNewLine]-->
<!--[endif]-->

給料だけではなく、物価水準や持ち家率といった点も現実的には考慮する必要があるが、給料のデータだけ見ると、東北の給料が低いという地域格差が見られる。

 

給料や時給が安いという不満から東北のホール店長が、店長の奥さんのママ友を使って不正を行っていたことが発覚した。

 

手口は古典的な設定漏えいとスタートの良く回るパチンコの打ち子だった。

 

ママ友は全部で7人。年代は2030代、と比較的若い。

 

店長は会社にバレないように細心の注意を払った。まず、大勝ちさせないこと。そして、同じ顔触れが毎回打たないように、7人をバイトのローテーションのように回していた。

 

パチンコは大当たりしなかったらそれは自己責任。スロットは3万円以上勝つと折半、というルールを設けていた。

 

条件は朝一の開店から並ぶこと。そうでなければ、高設定台と良く回るパチンコ台を他の人に取られてしまうからだ。

 

そして、何よりも厳守したのは絶対にこのことを外部には漏らさないこと。そのために、ママ友の中でも口の堅い人を厳選した。

 

7人でローテーションなので、一人当たり、月3回ほどの出勤に止めていた。毎回来て勝っていたら、そのうち顔を覚えられてしまうからだ。

 

ママ友はたちは1回の勝ちは15000円程度に抑えられていたというが、時給の安い東北ではかなりの高額バイトとなる。

 

では、どうしてバレたかというと意外な場所だった。パチンコばかりしている主婦たちがいるとPTAの間で噂になったのだ。結局、PTAの方からこの話が漏れ伝わり、ママ友が打ち子のバイトをしているのではないか、との疑惑が生まれ、この話がパチンコ店の本社に寄せられたことから、店長の不正が発覚してしまった、という次第だ。

 

ちなみに、店長の奥さんも打ち子をしていたために、メンバーは全部で8人だった。

 

管理体制が甘いホールは店長がやりたい放題になることもある。スロットは設定6を打つ客を毎回写真に収めるなどのチェック体制を敷いておけば、設定漏えいの抑止力にはつながる。

パチンコ業界のことのその他の記事