孤高の新聞記者Mの「スロっとする話」(毎週火曜担当)

孤高の新聞記者Mの「スロっとする話」(毎週火曜担当)

某スポーツ紙記者歴15年。長くモータースポーツを担当し世界各国を取材、単行本を出版するまでに至ったもの業界不景気につき特集は打ち切り。最近、パチンコ・パチスロ特集担当に就任した。しかし、これこそが天職だと実は喜んでいる。パチスロに〝ロマン〟を求め続け20余年、社からは特に頼まれていない、ホールでの実戦取材に明け暮れる日々を過ごしている。

孤高の新聞記者M

こっちが本家のはずでは……

2017年05月16日(火)

ゴールデンウィークが終わり、平穏な日が訪れた。そして業界関係者にとっては残念なことだが、一部の人気店舗を除き再び平日のホールは静まり返ることに。先週KYORAKUの「水戸黄門」がホールデビューとなることは知っていたが導入数は非常に少なく、500台規模のホールだというのにたったの2台。お昼過ぎの出勤ゆえすぐには打てないだろうと思っていたのだが、そのうち1台が空き。ラッキーの裏側に一抹の寂しさを覚えながらの初実戦となった。

 

初代AKB2013年にパチスロに進出したKYORAKUだが、その後パッとしない。パチンコの方ではチャンスボタン、ハンドル、ギミックなどで数々の革命を起こしてきたメーカーで、パチスロにもそのノウハウが活かされ他にはない楽しさがあるにはあったが、ややそっち方面に特化しすぎた感がありトータルとして物足りなさがあったのも確かだった。したがって初代AKBは結構打った記憶があるが、その後の機種にはそれほど深入りしなかった。

 

今回の水戸黄門だが、水戸黄門といえば平和の「黄門ちゃま」シリーズがパチンコ・パチスロファンにとっては本家であり、実写を使っているこのオフィシャルの方が二番煎じ的なイメージがある。実際、皮肉なことにホールによっては2年前に出た「黄門ちゃま~喝」の方が設置台数は多い。また2代目AKBに搭載されていたサプライズレバーがそのまんま採用されているというのも、余っていた筐体をそのまま利用しているようで正直、力が入っていない感じを受けた。

 

しかしながらゲーム性の方はなかなか面白い。通常ステージは127G1周期とし周期毎にチャンスゾーンに移行、レア役などの契機でG数が短縮される「戦国乙女」や「やじきた」などにも採用されていたゲーム性で、全国行脚をする黄門様のストーリーに添ったすごろく形式。天井までのG数が把握できないというのはデメリットだが、逆にメリットでもある。今回の実戦はART580G経過からのスタートとなったが、その時点でもちろん何周期目かわからないし、レア役からの「かごチャンス」で思ったよりも一気にG数が短縮されるのを見ると「ひょっとしてもうすぐなのでは」という気にもさせてくれた。

 

そして桃鉄だとか、すごろくをゲーム性に使用しているパチンコ・パチスロがいくつかある中、ほぼ移動先に意味はないため最初は全く気にしていなかったのだが、200Gくらい回したところでふと液晶画面を見るとそこは琉球ステージ。地図上、この先にルートはない。「と、いうことは、この周期のG数を消化したらART確定?」との期待がわく。その通りだった。これが天井到達を意味しているのかどうかは定かではないが、その演出には好感がもてた。

 

だがやはりARTに入ってからは、分かってはいるもののやはりがっかりさせられる。1セット目は順調にストックをひとつ乗せるも、その計2セットでARTは終了。その130枚がなくなりかけたところで「諸国漫遊ボーナス」に当選。それもすぐに飲まれてしまい、どうしようかと迷っていたところ、上乗せやボーナスをバンバン引いていたように見えていた隣の台がドル箱にメダルを移すまでに至らず終了したのを見て、この日は撤退を決めた。通常ゲームに関しては好感触を持ったものの、ART確定の際の「ひかえおろうギミック」が2代目AKBのものそのままだったことで筐体の使いまわし感が再び沸き上がったことも冷めた一因だ。KYORAKUといえば先々週、パチンコの必殺シリーズ新作で度肝を抜く新筐体を発表したばかり。パチスロの方でもそんな改革をやってくれないものか。

パチスロ機のことのその他の記事