孤高の新聞記者Mの「スロっとする話」(毎週火曜担当)

孤高の新聞記者Mの「スロっとする話」(毎週火曜担当)

某スポーツ紙記者歴15年。長くモータースポーツを担当し世界各国を取材、単行本を出版するまでに至ったもの業界不景気につき特集は打ち切り。最近、パチンコ・パチスロ特集担当に就任した。しかし、これこそが天職だと実は喜んでいる。パチスロに〝ロマン〟を求め続け20余年、社からは特に頼まれていない、ホールでの実戦取材に明け暮れる日々を過ごしている。

孤高の新聞記者M

第1605回「ニューエヴァを打ちに行ったつもりが……」

2015年12月15日(火)

12月にエヴァの新機種が登場することは知っていたが、12月はパチンコの方の特集記事しかなかったので取材をする機会もなく、内容についてはよく知らなかった。とはいえ、そこはエヴァファンの私。導入日だけは、なんとなく頭にあった。

 

先日、取材の帰りにふと通りがかりのホールに入った。店前のポスターに記されていた新台導入のラインナップにパチスロエヴァの名があったからだ。こう言っては悪いが、そのホールは平日の昼間ということもありとても暇そうだった。こちらもあまり時間はなかったが、新台とはいえ打てるのではという直感が働いた。

 

パチスロがある2階に上がりニューエヴァのシマを探したが、さすがにこのご時世である。かつて一世風靡したエヴァとはいえ、150台程度の中ホールでは1シマを形成するほどのパワーはない。バラエティコーナーにポツンと1台「新台はココ」という旗が立っており、近づくとそれがニューエヴァだった。しかも午後2時の時点で空き台になっていた。データを見ると回転数は120、当たりはまだなかった。さすがに複雑な気持ちだ。原作の人気とパチスロ版の人気は決して同じではないが、少なくとも5号機創生からART主流になるまでの中盤を支えてきたといえる名機シリーズ。前回のやつもそうだったが、実に寂しい新台デビューである。

 

早速ご対面、ということで打ち始めた。液晶画面に現れたのは「ユイの墓前ステージ」……ん? どこかで見たような気がするし、新台にしては新鮮味がないような……10Gほど回して、そこではじめて気がついた。これ、春先に出たART機の「希望の槍」だ。はて?上の方を見ると確かに新台の旗が刺さっているが……。

 

どういう都合でそうなるのか分からないが、たまにこういうことがある。長年のスロット生活の中で私も過去に“新規導入といっても旧台だった”という同様の経験をしている。だが、打ち始めてからはじめて気がつくというのは、記者失格だといわざるを得ない。実は12月の新台「エヴァンゲリヲン魂を繋ぐもの」のガイドブックは入手していたのだが、まだ読んでいなかった。事前に知識を得る必要が仕事上はなく、そのため台との出会いのインパクトを大切にしたいがゆえに、あえて目を通していなかったのだ。

 

そこで改めてカバンに入っていたガイドブックを開いてみた。今度のニューエヴァはART機ではなく、従来のAタイプ機。間違いなかった。これは新台「魂を繋ぐもの」ではなく「希望の槍」以外の何ものでもない。歴代エヴァスロファンとしてはそのシリーズ初のART機に馴染めずデビューした春先にちょっと打っただけだったので、すっかり内容の方も忘れていたし、基本的に液晶演出はある程度伝統が継承されていることを予想していたので、すぐには気づかなかった。

 

そんな勘違いを周りに見透かされそうで、恥ずかしくて席をすぐに立つことができず、ズルズルとそのままハマリ続け300Gほど回して大当たりナシで次の仕事へ向かう時間となった。本来であれば「魂を繋ぐもの」の実戦レポートを書くはずが、お恥ずかしい限りだ。申し訳ないが、それは次回ということで。

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